自己を客観視する重要性とその方法について考えてみる

   

仕事にしろ趣味でやっているスポーツにしろ、現在の自分の課題をみつけて改善していくためには、まずは、今の自分自身を正確に把握しなければなりません。現状の自分がわからないことには、何ができていいて、何がたりていないのか、分かりようがありません。自分を成長させ、目標を達成して、なりたい自分になるなるためには、自己を正確に把握する「客観視」するスキルが必要不可欠なのです。

しかし、この客観視はなれるまでは難しいものであり、最初は何をいっているのかよくわからなく感じられます。そこで、まずは客観視できていない状態から、例を挙げて具体的に説明していきたいと思います。

Aさんはとある会社の営業で働いており、最近入社したばかりの新入社員です。今日も張り切って出勤し、お得意先に新商品の紹介をし、あらたに契約をとりたいと意気込んでいます。昨日は、この新商品の特徴を入念に調べ、いかに素晴らしいのかを資料にまとめ、その説明の順番も考えて、何度もリハーサルをしておきました。お客先に着いて担当者の方と会議室に入ると、準備してきた資料を使い、リハーサルどおりに熱を込めて新商品の素晴らしさを説明しました。しかし、お客様の反応はいまいちで、新商品の契約はひとまずなし、ということになってしまいました。Aさんは肩を落として、すっかり落ち込んでしまいました。新商品は従来とは比べ物にならないくらいの性能だし、こんなにも良い点がある。説明だってしっかり準備してきた。お客が見る目がないんだ。と、自分の頑張りが実らず、もやもやした気持ちで会社へと戻りました。

このAさんにかけているものとは、何でしょうか。それは、「他者の立場になって考えてみる姿勢」です。自分がどう思ったか、自分がどうしたか、といった「私」という一人称ではなく、相手はどう思ったのか、相手はどう反応していたのか、といった自分以外の人の立場になって、考えることができていないのです。こうして、自分以外の立場になりきって、自分の言動がどう写っているかを正確に把握することが、客観視する、ということなのです。

それでは客観視をするためには、具体的にはどうすればいいのでしょうか。ぼくが実践している方法を3つ紹介します。

  1. スポーツの解説者になったつもりで、自分の言動を実況中継する
  2. まずは事実を押さえる(私は~をした、顧客が~と反応した、など)
  3. 「もしかしたら~しれない」というスタンスで事実を解釈する

一番おすすめなのは、過去の自分の言動を具体的に思い出しながら、実況中継をしてみることです。スポーツの試合で解説者がしているように、自分や他者の発言や、行動を一つ一つ解説していくのです。このよいところは、解説しようとすると必然的に、自分を俯瞰する立場に立たなければならず、自然と客観視ができるようになる点です。また、遊び感覚で楽しく取り組める点もおすすめする理由の一つです。

二つ目は、事実から確認していくということです。一生懸命頑張ったことが報われないのは誰しも悔しいですし、やりきれない気持ちになります。それゆえに感情的になり、とりあえずまた頑張ろう、と精神論に落ち着いたり、相手がだめなんだ、と他者を一方的に責めるようになったりしてしまいます。そうなると、次につながる気づきが得られなくなってしまいます。こうした状態を避けるためには、まず自分が実際に行った行動や発言を一つ一つ確認していき、さらに他者についても同様に確認していきます。こうして事実を押さえることに注意することで、自分を感情から話して認識できるようになります。

最後は、クリティカル・シンキングをすることです。おさえた事実をもとに想定される可能性を探っていくのです。自分の発言はもしかしらた相手に取っては不快なものだったかもしれない、もしかしたら相手は本心ではないかもしれない、などなど、「もしかしらた~かもしれない」をいったカタチで自分が認識できていなかった可能性を探っていくのです。こうして、自分が思っていたこととは違うことを見つけていき、視野を広げていくことで、自分の状態を客観的に把握できるようになっていくのです。

以上のように、客観視を実践するためのノウハウを共有しましたが、やはりこれも訓練が必要です。実際に自分の頭で実践してみることで、徐々に身についてくるスキルですので、繰り返しやってみることが重要だと思います。

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