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「論点」を押さえて、目的達成へと前進する

 
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仮説立ての際には、まずは問いを立てる必要があると過去に書きました。この「問い」に相当するのが、「論点」です。仮説は問いに対する、つまり、論点に対するとりあえずの答えのことですので、「論点」を考えることは仮説立てにも必要なプロセスなのです。そこで今回は、「論点」についてその概念や設定する際の注意点などについて整理しておきたいと思います。

「論点」とは、「目的達成のために、検討し、答えを出す必要がある疑問点」のことです。検討が必要ない疑問点は論点とはいえません。すでに決まっていることや変えようがないことは論点とは言えません。例えば、「株価は変動するのか」は論点とは言えません。なぜなら、株価とは常に変動するものであり、一定になることはないからです。また、目的と関係のない疑問点も論点とはなり得ません。顔の肌荒れを治すために、手の状態がどうなっているか、といった疑問点は関係なく、論点とは言えないわけです。ゆえに、論点は目的や文脈によっては、論点になり得ることもあれば、その逆となる可能性もある、ということです。したがって、目的の関係のないものがあれば、検討も不要であり、時間の浪費となるため、論点から除いておく必要があります。

なにかを始めようとする際には、非常に多くの考えなければならないこと、取り組まなければならないものがあるように思えます。情報不足や不安のせいで、冷静になればどうでもいいことも気になってしまいます。そこで、テーマや目的、それに足る経緯を踏まえ、一度本当に取り組まないと行けない疑問点を整理しておくことが重要となります。これをしておくことで、重要な点を見落としてしまって目的を達成できなくなってしまったり、どうでもいいことに時間を使いすぎてしまったせいで重要なことに時間の割けなくなってしまうリスクを抑えられるわけです。限り有る時間の制約において、目的を達成するためには、論点を整理するのは必要不可欠なのです。

それでは、どのように設定すればいいのでしょうか。ぼくが気をつけているポイントをご紹介します。
  1. 疑問形で書く
  2. プロセスで切ったり、フレームワークを使ったりして、全体感も持たせる
  3. 目的達成のために必要十分な論点が洗い出されているかをチェックする

まずは、一点目です。些細なことに思えますが、疑問形で文章にするということです。人間の脳は、疑問を投げかけると答えを探そうとする性質があるそうです。疑問形にしておくことで、論点に対する答えを探そうと、無意識下でも脳が情報を整理しておいてくれます。また、後から見直したときに、確定事項なのか、まだ確定していない事項なのかを明確にしておくためにも疑問形にしておくことが望ましいです。

2点目は、見落としがないように全体感を持たせることです。例えば、製品の製造ラインのコストカットを目的とするのであれば、一連の製造プロセスを分解して整理したうえで、各プロセスごとで考えられる論点を考えていく、ということです。また、有名なフレームワーク(3C、バリューチェーン、PESTなど)を参考にすることで、手際よく全体感を持たせることができます。

3点目は、本当に目的が達成できるのか、といった確認をするということです。今、特定している論点への答えが出揃えば本当に目的を達成できるのか、見落としている論点はないのか、を再度チェックすることです。この際には、先行事例や他者の意見なども参考にしながら、チェックしていくことで、チェックの精度を上げられます。

最後に、ぼくが参考にした論点に関する本や論点設定の際に役立ちそうな本を紹介します。

論点思考
仮説思考に引き続き、内田さんの本です。これもまず最初に読むならこの本だと思います。平易な文章で書かれており、伝えたいことがシンプルにまとまっている本です。具体例も適宜交えながらわかりやすく説明されています。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
研究者出身でマッキンゼー卒業生の安宅さんの本です。こちらはやや難しいので内田さんの本を読んだ後や、基本的なことはわかっているよ、という方にオススメです。

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
思いつく論点を書き出していったり、頭に浮かんだことを整理していくには、メモ書きが有効です。過去の記事での紹介済みの赤羽さんの本です。

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