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「仮説」はどうやって立てればいいのか?そもそも仮説って何?

 
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「仮説をもつ」大切さをしばしば耳にします。「君の仮説は何なの?」「仮説をまずは立ててみよう」と、上司や研究室の教授からアドバイスを受けたことがある人も少なくないと思います。また、何か新しいことを始める際には、とりあえずの答えが見えているだけでも不安を拭えますし、先にすすることができます。それでは、「仮説」とは一体何なのでしょうか。仮説とは、「疑問へのとりあえずの答え」のことです。

「仮説」と一言に言っても、根拠の強さに基づいて二つに分類することができ、区別して扱うようにしています。直感的に浮かぶ「思いつきの仮説」と、推測に基づく「導かれた仮説」です。

まずは、「思いつきの仮説」について説明します。自分自身が気になることについて自分自身に問いかけたときに、自然と思い浮かぶ答えが仮説であり、直感的な結論がこの「思いつきの仮説」と言えます。直感というと、なんら根拠のない浅い考えのように思えますが、脳内に蓄積された膨大な知識から瞬間的にはじき出された結論であり、言語化できていないだけでこれまでの経験や知見の集大成とも言える代物です。直感は瞬間的に働く能力ですので、この直感を有効活用できれば、大幅に時間を節約することもできます。

次に、「導かれた仮説」です。こちらは、なんらかの理由に基づいて正しいと思われる主張のことです。例えば、電車の中で知らないサラリーマンを観察し、靴のすり減り具合や持ち物、スーツの状態から、営業をしていることを結論付けることがこれに相当します。目の前の人の観察や、過去に出会った営業職の会社員の特徴と比較するなどして導き出された、一定の説得力がある主張です。

思いつきの仮説からはじめて、徐々に根拠付けられていき、導かれた仮説にブラッシュアップしてくことで、「いい仮説」を立てることができます。仮説が導かれていくプロセスは以下の4ステップに分解できます。
  1. 知りたいことを自分自身に問いかける
  2. 思いついた答えを言葉にする(思いつきの仮説)
  3. 観察や記憶を基に、仮説に関する知識を整理する
  4. 仮説を修正して、根拠に基づいた仮説にブラッシュアップする(導かれた仮説)

例えば、営業部門の新規顧客獲得数が減少してる企業があったとし、その営業部長が自分であったとします。ここで、営業の責任者であるあなたはなんとかして新規顧客の数の減少の原因をつきとめて、手を打とうとしています。このときに部長が自分自身に問いかける問いは、「なぜ新規顧客の数が減少しているのか」です(ステップ1)。すると、ぱっと思いついたのが、「営業の社員の質が低下しているから」だとします。これが前述の「思いつきの仮説」です(ステップ2)。そして、部下の営業に臨む際の準備の様子を観察したり、優秀な社員が最近何人も退職したことなどを思いだし、関係がありそうなことを整理していきます。観察の結果、顧客先に行く際の事前準備をしないで営業に臨む社員が多そうだと分かったとします(ステップ3)。そこで、先程の思いつきの仮説と今ある情報を基に、「営業前に事前準備をちゃんとしていく社員が少なく、社員の質が低いから」と新たな仮説を立てます。これが根拠のある「導かれた仮説」です。

仮説を立てる力を高めるためには、以下のような論点を検討していく必要があります。

  • どうやってうまい問いを立てるか
  • どうやって思いつきの仮説の質を高くするか(いかに直感を鍛えるか)
  • いかに観察から重要な要素を見つけだすか
  • いかに仮説立てに必要な知識を多く蓄積しておくか
  • 手元にある知識からいかによりより仮説を立てるか

このあたりは今後、随時、発信していけたらと思います。

最後に僕が「仮説」について学んだ際に、役に立った本を紹介します。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
内田さんの本はコンサル業界では鉄板の本で、最初に読むにはちょうど良いのではないかと思います。まずはこの本から入るといいかと。

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
コンサルに興味のある方は、ロジカル・プレゼンテーションを読んで、どのように仮説が現場で使われているのかをイメージしながら勉強するのも良いかもしれません。適宜、小説風の物語がはさまれており、実務経験がない学生にも優しい本です。

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール
この本は思考法がたくさん紹介されていて、仮説のブラッシュアップのヒントが見つかります。著者の豊富な読書経験から学んだノウハウがギュッと詰まった思考法の辞典ともいえる本です。

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